あれは代走っていうか…え、何のことですか?
令和6年2月、数日間に渡って一部京急車の運用を京成車で代走していたことがありました。しかし意識の低い私はそんなことをすっぽかしてとりあえず押上線の電車でも撮ろうと思っていたところ、代走が来てそういえばそうだったと思い出した、そんな時の写真となります。
53HKというのがまた。3056編成は成田スカイアクセス線用だった時代に蒲田から堀ノ内までの京急本線と堀ノ内からの久里浜線には入線していたことかと思いますが、この塗装になって、かつまた定期運用ではなく代走というのはこれが初めてだったのではないでしょうか。
あいにく私には内部情報を教えてくれる「俺のダチ(目ん玉をかっぴらいて鼻の穴を膨らませて言いましょう)」はいないので真相は不明ですが、数日にわたり閉じの53Hの一部を代走していたことから、何らかの理由によって京急車を高砂検車区においておきたかったのではないかと推察できます。
なお念のため書いておきますが、4直とも言われる1号線系統において代走が発生するのは基本的に3つの理由があります。
1つ目は相互直通運転故に生じる車両使用料の相殺として、言わば計画的に行われる代走です。2つ目はこの写真の5309編成よろしくダイヤ乱れに際して、本来は他社局の車両の運用に充てざるを得なくなった際に見られるものです。まあ一番可能性が高いのは正直これですよね。3つ目は超ド級にレアですが、都営フェスタを馬込で開催している際に他社局の車両を借入している場合、その補填として都営車をその運用で代走するパターンがあります。まあこれはマジで激レアなので、あっても数年に1回ですが。
しかし数日連続での代走というのはなかなかありませんでしたので、果たしてこの時の代走がどういった理由で設定されていたのかについては私には知る由もございません。
なお1号線系統において他社局の車両の運用を代走する際は、まあ写真は関係ないんですけど、「本来の運番」の末尾に「代走を担当する車両の所属社局」のアルファベットを追加する形が基本です。北総車で運転される37N運用を京成車で代走する場合は37NK、京急車で運転される61Hを都営車で代走する場合は61HT、といった具合に。私が知る限り、東京メトロ東西線系統だと例えばメトロ車で東葉車の運用を代走する場合は普通にT表示なので、なんか珍しいなって思わないこともないです。そこにまた4直の魅力があるのかもしれません。
これがまさにいい例でしたね。21NKなんて基本的にダイヤが乱れないとないでしょうし。不謹慎ではありますが、15年ぐらい前の大雪の時みたいに北総車が京成線内で客扱いを行ったら(その時って11TNでしたっけ)マジで撮ってみたい反面、ダイヤ乱れを理由としない場合の代走でもないとなんか撮って記事にするのも乗務員さんはじめ社員の皆さんに悪いかなあなんて思ってしまうのがね。まあ、カメラを準備している時は来たものは撮るんですけどね私。