あるふぉの落書き帳

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きっぷる

【ウィークエンドフレッシュひたち】金曜日限定の臨時特急「ときわ97号」「ときわ96号」

常磐線では、特急の需要が高まる金曜日を中心に臨時特急「ときわ96号」「ときわ97号」が運転されています。

 

こちらは「ときわ96号」。臨時だからと言ってしまえばそこまでですが、やはり上野行ということですっかり過疎になってしまった17番線に入線することが特筆されます。ときわ96号は日立始発。途中常陸多賀・大甕・東海・勝田・水戸・友部・石岡・土浦・柏の順に停まる列車です。

撮影は5月17日。17番線でタバコを吸ったついでに見物したところ、思っていたよりも多くの乗客が降りてきた印象でした。水戸の時刻表を見ると数分前に仙台始発の「ひたち22号」が発車していますので、日立以南のひたち22号の需要の回収も兼ねているものと思われます。

ただでさえ需要の高そうな特急ひたち号が仙台からの列車ともなれば、いわき等始発より混んでいる可能性も十分にありますので、特に需要の高い金曜日の設定はありがたいですね。

もちろん少しでも早く上野に向かいたいのであればひたちの方がいいのでしょうが、多少時間に余裕があるのであれば確実に空いているであろうこちらのときわ96号を利用したいところです。

 

別の日の撮影ですが、こちらはその折返しとなる「ときわ97号」。

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こちらも金曜日を中心に運転される列車です。上野19時15分発ですが、19時丁度に「ひたち25号」いわき行、19時30分には「ときわ75号」勝田行があります。両列車の救済も兼ねつつ、停車駅である龍ケ崎市等への帰宅需要も拾っていることでしょう。E657系は先代と先々代のE653系651系と異なり増結が不可能であり、またE657系自体も運用数に対して車両が若干多い状態ですので、有効活用と混雑緩和という意味でも大変意味のある臨時特急なのではないでしょうか。


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令和6年3月改正前の撮影なので19時13分発ですが、改正前後共にこうして着席需要のために臨時列車が増発されているのも好印象です。特急の混雑の平準化にも貢献していることでしょう。どこかで聞いた言葉ですね(笑)。

真面目な話、品川始発の特急だと上野でも多少せわしなくなることが予想されますが、上野始発ということで時間に余裕を持って利用できるのもいいなと思います。エキナカで買い物をするもよし、喫煙所で一服するもよしといった具合で。品川と東京からの乗客の大半は前後の列車に流れるでしょうし、比較的空いているというメリットもあるかと思います。ときわ号は車内販売がないので、比較的平和な16・17番線のニューデイズで買い物をしてからゆったり移動するのもいいですよね。


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あいにく千葉市民である私さんが常磐線特急を上野から使うことは基本的にないのですが、それでも私が常磐線ユーザーだったら重宝していたと思います。また趣味的には上野17番線から発車の特急があるのもちょっとエモいところです。かつては中央線でも金曜日を中心に新宿を20時15分頃に出る臨時かいじ号が運転されていたのが最繁忙期限定になってしまったのとは対照的ですが、ビジネス需要の高い路線とはいえ色々と異なる面もあるでしょうから一概には比較できません。それよりは減車減便に走りっぱなしの京葉線特急にも少しは見習ってほしいものです(笑)。混雑の平準化のためにも(笑)。

 

閑話休題

かつて常磐線では「ウィークエンドフレッシュひたち」等の需要に応えた臨時特急が運転されていたかと思いますが、列車名が変わってもこのように柔軟な臨時列車の設定があるのはいいなあと思いました。乗車する機会があるかはさておき、どちらかの列車を利用することがあれば是非またレポートさせていただきたいと思います。

 

 

余談。
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上野東京ライン開通から9年、そういえばかつては16番・17番線に改札が設置されていましたがそれがなくなってから久しいものですね。あそこに入るにも入場券が必要だったなあ、懐かしい。