あるふぉの落書き帳

当ブログの写真の無断転載はご遠慮ください。ちょっと気になった小ネタ程度の記事と乗車記中心。

きっぷる

【わかしお・さざなみ・しおさい・成田エクスプレス】6/19 房総特急乗車率調査と考察。

先ほど投稿した記事の翌日のそれについてもう少し調べてみました。

基準

・17時半以降に東京を発車する下り列車に限定

・計測日の天候は晴れ、水曜日。

えきねっとアプリのシートマップを利用しての計測。

・概ね発車3~10分前の発売状況

・座席未指定券等利用の客については除外

・表記方は乗車率(発売済席数)。

・E257系500代5両の着席定員数は306名、255系9両の着席定員数は544名、E259系6両の着席定員数は290名です。

・追記 書き忘れていましたが、計測区間は東京〜千葉or蘇我です。

 

ご注意

・計算間違ってたらごめんなさい。

・未指定券・無札・直前購入・直前キャンセル等はノーカンなので、数値はあくまでも参考までにご覧ください(つまり、実測値はもうちょい高い可能性があります)。

・ないと思いますけど、この記事のデータを使ってくれる方はTwitter(higanari_6618)のDMに一言いただくか、そうでなくとも参考元としてリンク貼ってくださいね♡。なんでそんなこと書くかって?ゆっくり鉄道博物館とかいうゆ~ちゅ~ば~に画像を無断使用された挙句にry。穏便に済ませたかったのにまだ連絡来ないなら、こちらも次の手に出ようかなあ。

 

 

線区別の乗車率

1.外房線特急わかしお

わかしお13号 62%(336席) 255系9両 勝浦行

わかしお15号 66%(361席) 255系9両 安房鴨川行

わかしお17号 80%(245席) E257系500代5両 上総一ノ宮行

わかしお19号 77%(236席) E257系500代5両 勝浦行

わかしお21号 41%(225席) 255系9両 上総一ノ宮行

 

2.内房線特急さざなみ号

さざなみ1号 36%(111席) E257系500代5両

さざなみ3号 37%(199席) 255系9両

さざなみ5号 62%(189席) E257系500代5両

さざなみ7号 42%(130席) 同上

※全列車が君津行

 

3.特急成田エクスプレス

N’EX47号 75%(434席)

N’EX49号 52%(270席)

N’EX51号 54%(312席)

N’EX53号 58%(278席)

※全列車成田空港行、E259系12両で運転。東京で併合する列車については合算しての数字です。

 

4.総武本線特急しおさい

しおさい7号 94%(274席) E259系6両 銚子行

しおさい9号 68%(196席) 同上

しおさい11号 39%(118席) E257系500代5両 佐倉行

しおさい13号 55%(160席) E259系6両 成東行

 

 

線区別の考察

1.外房線わかしお

どの列車も乗車率が高い印象です。まあわかしお号ですからね、という一言で片すのは簡単なんですけど。やはり内房線方面と違ってアクアライン経由の高速バスや自家用車等のライバルが壊滅的=道路事情がお察しということもあってか、ラッシュ時も健闘しているイメージです。実際に蘇我での降車も少なくはないものの、体感では蘇我から先の乗車率も比較的高い印象です。

で、皆さんもお気づきかと思いますが、東京18時発のわかしお13号・19時発の同15号の発売座席数を見ると…306席を超えています。先ほども書きましたが、E257系500代5両の着席定員数は306席ですが、この日は13号で336人乗車、15号では361人乗車でした。

7月から完全にわかしお・さざなみの定期列車はE257系500代5両に統一されるわけですが、果たしてこれで本当にいいのでしょうか。まあ、高崎線特急だって平気で減車して(先代651系ですら草津なんて満席が多かったのに)そのままにしているようなJR東日本さんですので、特にこれといった改善策には期待しておりませんが。わかしおの需要過多については、さらにデータを集めた上で記事にしたいと思います。

 

2.内房線さざなみ

乗車率だけ見るとさざなみ5号だけ突出して高いですが、発売座席数だけを見ると1時間前のさざなみ3号と大差ありません。いずれにせよわかしお号よりも空いていて、蘇我までの移動であればさざなみ号を選ぶ方が快適かもしれません。まあ、チケットレスキャンペーンまでやっているぐらいですし、JR東日本さん(というか千葉支社)としては蘇我までの短距離利用はさざなみにシフトさせたいという思惑があるのかもわかりません。これも混雑の平準化って訳ですね(笑)。

 

3.成田エクスプレス

日中の千葉停車以前から朝夕の通勤特急としての性格も持ち合わせていた同列車ですが、やはり前日に続いて47号の乗車率の高さが気になります。一方で49号以降は多少落ち着いてきているのもわかります。

推測ですが、成田空港を夜間に出る海外旅行客・インバウンドと通勤需要がかち合った結果、47号は若干混雑するのかもしれません。実際、競合関係にある京成スカイライナーの下り最終81号(日暮里~2ビルノンストップ)はガラガライナーですし、国際線に乗るのであればかなりの余裕を持って空港に着きたいのは皆一緒ですし、そういうことなのかなあ。

一昔前は47号までは佐倉通過だったはずですが、いつの間にか下りは47号から佐倉停車になっていたようで、もしかしたらそれも関係あるかもしれません(ってほどの利用客がいるかはさておき)。

 

4.総武本線しおさい

敢えて何も言うまい。

~fin.~

 

だと記事としてはあんまりなので、一応。

7号に関しては東京を19時前に発車する列車ですが、乗車率は94%。全席指定になって客が減るどころか混雑率は平日土休日を問わずに悪化しました。まあ、着席定員数544人と255系と同数290人のE259系6両では、キャパシティが違うどころではありませんからね。しおさい号に関しては銚子までの需要もあるとは思われつつ、主に佐倉とその先、八街や成東等の快速グリーン車でカバーできない駅までの需要も高いものと思われます。車両数が足りないので致し方ないとはいえ、昼間の便を含めてもE259系しおさいは非常に混雑している印象です。余っている車両などないというのが千葉支社の回答でしょうし、現に(横浜支社の車なのはさておき)E259系自体も運用に余裕がない状態ですので、千葉支社の姿勢を抜きに考えても当面の間の改善は期待できません。

一方で11号は極端に乗車率と発売座席数が低いですが、これは快速でもカバーできる佐倉止だからなのでしょうか。快速のグリーン車より安いんだけどなあ。

また9号・11号・13号は土休日運休となっています。9号の乗車率を見ると、これだけでも運転していい気がしますが…通勤需要を見込めないと厳しいのでしょうか。千葉支社は正直しおさいに関してはどうでもいいのではないかという邪推すらできてしまいます。

 

余談 全席指定は利用客数にさほど影響していないのでは?

今更それを言うかって話ではありますが。

かねてより中央線・常磐線東海道線等ではえきねっとチケットレスサービスが導入されていました(主に全席指定化のタイミングで)。また千葉県方面の成田エクスプレスしおさい等についてもえきねっとトクだ値の値引きで(区間限定ながらも)チケットレスサービスが利用でき、場合によっては自由席より安く利用することができていました。また現行の新しい料金体系も、チケットレスを使えば区間によっては自由席特急券とさほど変わらない金額であるほか、JREポイントも付いてくるので、考え方によってはかなりお得になっていると思います。そういうメリットが大きいのがJR東日本全席指定化の特徴かもしれません。

中央線特急の全席指定化の際はあずさ回数券廃止等もあってか自由席廃止への反対の声も根強かったイメージがありますが、今回の房総特急の全席指定化についてはある程度の客層が指定席にシフトしていたのか、さほど騒がれていたイメージはないです。まあ京葉線通勤快速とか朝の総武快速線津田沼始発列車とか、散々燃えましたからね。

実際に乗車率は落ちていないと思われるほか、そもそも利用客の大半にそこまで全席指定化への抵抗がなかったのかもしれませんね。もっとも、朝の通勤特急だと自由席に無札でふんぞり返って偉そうに車内で特急券を買う奴とか、アレだけ散々周知されてから全席指定化されても無札で乗ってきたり自由席がないことを知らなかったりするのとか、そういうのも中にはいますけどね。

 

終わりに

こんな感じで特に何の変哲もない水曜日の乗車率について調査し、素人ながらも時折利用する客の一人として数点考察してみました。

成田エクスプレスを除いた3列車に言えることとして、全席指定化は大した影響ではないと思われることは先述の通りですが、その代わりにやはり減車の煽りをモロにくらっている列車が大半であるイメージです。255系自体の陳腐化や接客設備の古さ等は否定できませんし引退についても致し方ない面があると思われますが、それでも7月以降の減車では特に京葉線経由の2列車に関してはさらにその影響を受けるものと思われます。

言いたいことは多々ありますが、まずは金曜日(公開日=今日ですね)の乗車率等のデータも集めた上で、改めてその記事で言及したいと思います。