オタク君、こういうの好きでしょ?というのは偏見かもしれませんが、まあオタク君に限らず平日でも案外切符が取れないことを鑑みると人気列車であることは間違いないかと思います。そんなサンライズ出雲号に人生2度目の乗車を果たしましたので、記念ということで書いていこうかと思いますん。
【おことわり】
管理人が乗車したのは上りの東京行サンライズ出雲です。下りの出雲市行サンライズ出雲とは号車番号が異なります。これは285系の運用の都合で必ずサンライズ瀬戸が前側に連結されるためです。
本記事においてはあくまでも上り出雲の号車が基準であるほか、下りに関しては+7両に換算(6号車であれば13号車)していただくようお願いいたします。
サンライズ号「285系」とは
このような見た目の電車です。ブルートレインとは反対に日の出を意識したデザインが斬新ですねえ。内装はミサワホームが設計しています。あと詳しいことに関してはwikiでもご覧になったほうがわかりやすいかも。
シングルツインに乗ってみた
下段編
シングルツインって何その1人で使えばいいのか2人で使えばいいのかわからん名前・・・と初見だと思ってしまうかどうかはさておき、
指定された6号車のシングルツインはこんな感じです。
2階建て?個室となっており、一応2人での利用が可能となっております。ま、非モテ独身ブス陰キャの私は書くまでもなく1人寂しくの利用でしたが、1人であれば普通のシングルに+1,900円で利用することもできます。
個室内には階段があります。物置としての利用も割とできそうなので、特に大荷物の際には重宝できそうです。ただし2人での利用となるとちょっとアレなのでしょうか。検証する機会がないのでどなたかに丸投げしておきましょう。
ビジネス利用も想定していたためか客室内にはコンセントが1か所のみながらも設置されています。車両自体は20年以上前の製造ですが、スマホ必須となった現代人(?)としては大変ありがたいものです。
もっともこの1か所しかありませんので、延長コード等を持っていると便利かもしれません。またWi-Fiの設置はありませんので、そこは仕方ないね。
なお私が乗車した6号車は喫煙可能車両であるため、私含め非喫煙者が利用する際はちょっとあれかもしれません。やはり禁煙車両から順に埋まっていくようですので、嫌煙家の方はご注意を。個人的な感想としましては、乗った瞬間に700系を彷彿とさせるにおいがして懐かしくなりましたけどね(笑)。
下段寝台はこのような感じです。某ゲーマーにはギリギリ人権をもらえない身長の私が座ってみたところ、まあ天井がある感じは無論するのですが、圧迫感等は特に感じませんでした。
SOSボタンや目覚まし時計に各種電灯類のスイッチはこのような感じでコンパクトにまとまっています。
面白いのは上段のカーテンが手動ではなくボタン式な点でしょうか。
なおラジオサービスですが、いつの間にか終了してしまったようです。はじめて乗車した際にはまだ生きていたので、ちょっと残念です。
ドアはこのような感じ。鍵もしっかりあって安心です。
最寄りのドアの方向の案内があるのは(私みたいに乗りなれていない人間的には)大変ありがたいですね。また玄関のドアのようにのぞき窓があるのも安心です。
横になってみるとこんな感じです(短足でスマン)。縦横ともに窮屈な感じは一切なく、また上段の高さも気にならず、大変快適に寝落ちさせていただきました。
なお下段に関してはベッドを解体して座席にすることも可能です。テーブルもついていて便利だね。終着に着くのが比較的遅い下り出雲なんかでは特に重宝できそうです。
同様に上段を跳ね上げることもできるのですが、面倒だったので今回はやってないです。
上段編
実は上段にも荷物置き場があります。ベッドから離れているのでちょっと怖いんですけどね(高所恐怖症なので)。
高いところがダメなのであまり上段にはいませんでした・・・もったいないことをした気もします。快適性は無論◎なのですが、2本のベルトだけが支えなのは怖いですね。落ちたらどうしよう。
その他シングルツイン関連
部屋のカギは暗証番号方式です。かけ方に関しては部屋にはってあります(ブレててスマン)。
余談ですがこんな感じですね。こうやって忘れない番号にしておけばまあ大丈夫でしょうし、なんか楽しいです。知らんけど。
その他車内
通路には3色LEDの案内表示器があります。普段は号車表示ですが、駅到着前等はその旨の案内も流れます。
シングルの車両の通路はこの通り。2階建て車両みが深くていいですね(一応2階建てなんですけどね多分)。
3号車には自販機もあります。のどが渇いてもこれならモーマンタイ、やったね。
なお車内販売はありません。ごはんやお酒等はあらかじめ買っておきましょう。
同じく3号車にラウンジの設備もあります。椅子は固いけどね。
またまた同じく3号車にはシャワーカードの券売機があります。330円で現金のみ利用可能です。東京発下りサンライズでは争奪戦らしいですが、どうも4号車に並んでから買うのがお作法とのことですので、よいこの皆さんは是非とも3号車ではなく4号車に並んで買ってくださいませ。
シャワーについてですが、6分間お湯がでます。比較的毛量が多い気がする私でも十分な量です。シャンプー等も備え付けてありますが、タオルはないので持参しましょう。またドライヤーの風圧めっちゃ弱いです(笑)。
その他推しポイント
その1。WEST EXPRESS 銀河の運転日と被った場合、途中の備中高梁にてサンライズが銀河を追い抜きます。これ地味に胸アツですよね。
その2。時期にもよりますが、サンライズから見る日の出はやはりエモいです。うん。
【番外編】今後のサンライズを勝手に考察する
さてサンライズ出雲・サンライズ瀬戸の285系ですが、登場から既に20年が経過しているほか特にリニューアル等も行っていないため、そろそろ何かしらの動きがあるかもしれません。また未だにWi-Fiの設置がないのも、もしかしたらですが先が長くないことの暗示である可能性も捨てきれないと考えます。
これだけ需要がある列車ですので、JR4社さんがその気になれば(といってもメインは東海さんと西日本さんでしょうが)後継車両の登場もあり得ない話ではないかもしれません。ただし、需要がそこそこあったように感じられる寝台特急あけぼの等は車両老朽化のために運転を取りやめていますので*1、JRさん次第にも感じます。
夜間に走る列車ですので保線作業への影響があること、乗務員さん等の人件費もかさむであろうこと、また運行範囲の広さゆえに輸送障害があれば遅れるリスクも大きいこと等がデメリットとして挙げられるでしょうか。
一方、JR東海とJR西日本としては運賃収入も決して少ない額ではないでしょう。また寝台特急特有の寝台料金も毎日のようにほぼ満室となっているのであれば少なからぬ収入になっているものと思われます。
詳しい計算はよくわからないのでしませんが、後継車両を製造しても長い目で見て黒字になるのであれば、存続はありえるのではないでしょうか。知らんけど。
推しは推せるうちに推せ・・・ではないですが、まあ貧乏学生な私もまたいつか乗ることができたらいいなということにしておきましょう。
以上、寝台特急サンライズ出雲号の乗車記みたいな何かをお届けしました。今後も機会があれば他の個室にも乗ってみたいです。お読みいただきありがとうございました。
*1:コスト削減とか、需要があっても後継電車を作るよりは・・・とか、いろいろ鑑みたうえでの判断かとは思いますけどね