特急しおさいといえば255系のイメージの方が強い方もいらっしゃるかと思いますが、実は定期列車でも一日一本だけE257系500代を利用した列車がございます。
朝の通勤ラッシュにぶち込まれるよくわからない特急ですが、ラッシュ時に快適(快適とは言っていない)に移動できる素晴らしい列車かもしれませんので、ヲタク視点でゆるーく解説していこうと思います。
画像はイメージです。というかまあこれ何を隠そう竜王で撮った写真なんですが。
しおさい4号の何がすごいって
・10両編成中9両は自由席(かつては全車自由席)→2022年(令和4年)春のダイヤ改正に伴って指定席が増えます。令和4年3月12日以降*1、自由席は1~3と9・10号車、4~8号車は指定席となります。
・唯一の佐倉始発特急
・(自由席は)快速のグリーン車より安い!(後述)
・定期列車唯一のE257系なしおさい
・・・ぐらいですかね。いやまあ色々あれは異端だとは思いますが。
運転区間と停車駅と料金
佐倉7:04発→四街道7:11発→千葉7:20発→錦糸町7:50着→東京8:00着。
佐倉から錦糸町・東京へは自由席950円・指定席1,280円、千葉から四街道・佐倉と四街道~東京各駅間は自由席530円、指定席850円です。
E257系500代は全車普通席ですのでグリーン車はありません。高いと感じるかどうかは皆様次第ですが、快速のグリーン車(平日の事前料金基準)よりはどの区間でも安く乗ることができますし、停車駅が少ない分人間の出入りも少ないので快適かもしれません。今月登場予定のE235系グリーン車と比べると若干見劣りはしますが…。なおしおさい号にはえきねっとトクだ値の設定がありますので、指定席を使うのであれば利用するのもありでしょう。
乗ってみた感想
同じ時間帯の快速グリーン車も利用したことがあるのですが、佐倉の時点では基本的にまず座れる(座れない事は少なくとも私はありませんでした)ので先発の通勤快速や後発の佐倉始発快速に一定数の乗客が流れているのか、しおさい4号は佐倉の時点ではそこまで混んでいるイメージはありません。四街道と千葉からの乗客がほとんどでした。
千葉から先はほぼ満席でしたので、どうしても確実に座りたいのであれば予め指定席を抑えた方がいいかもしれませんね。快速のグリーン車より安いしそれもそうか。四街道の0番線がその時間に空いているかは覚えていませんが、もしかしたら四街道始発にしても良いかもしれません(佐倉に実家があり時折利用する人間としては、佐倉始発で残って欲しいのですが)。とはいえ先述の通り佐倉からと四街道からでは特急券代が異なるほか、佐倉より先の駅からの需要も多少はありますし、いずれ中央線特急のように全車指定になってもこれは変わらない気がします。運賃増収を鑑みて、また僕が使いやすいことも鑑みて、JRさんには是非とも佐倉始発で維持してほしいものです。
E257系500代の座席はこんな感じ。0代と座り心地は変わりません。ちょっと硬いけど松本~千葉みたいな長距離でもない限りいいかなあ。コンセント・WiFiの設備は現時点では設置されていません。これが同形式の今後を示唆しているようにも思えないこともありませんが、もしかしたら秋田の労組の資料にあった機器更新(果たして500代で残る15本を2021年度までに片付けられるかどうかはともかく)が施行されるならその時に期待するのもありかもしれません。もっとも、まことしやかにささやかれているE259系の転用の仕方によってはどうなるかわかりませんけども…。
乗車記に話を戻すと、千葉から先は快速に詰まるので非常にノロノロと走ります。500代迫真の大爆走に期待をするとちょっと悲しくなるかもしれません(?)。なんなら隣の黄色い総武線に抜かされるぐらいです。
また管理人が最後に乗車した時点で10両中9両は自由席ですが、そのためどこかしらのタイミングで車内改札があります。無札乗車して特急券を車内購入できるとはいえ、自由席特急券を車内で買うなとは申しませんが、たかだか530円の為に偉そうな顔して万札叩きつけるのはやめましょうね、そこの加齢臭臭そうなクソリーマンのおっさんおばさん。てめーなんか車掌さんの仕事難なくこなせないだろ。
料金に関する云々かも
いずれ房総特急も全席指定になるとは思いますが、その場合でも現行の料金であれば指定席が50㎞未満とそれ以上でそれぞれ760円、1,020円でしょうか。これにえきねっとチケットレスサービスの値引きがあればそれぞれ100円引き、導入当初はキャンペーンでもやるでしょうから300円引きで、特に佐倉から乗ったと思えば今より安く乗ることができそうです。
現時点でお得に乗る方法としては、指定席料金と運賃合わせて35%引きになるえきねっとトクだ値(2021年末までは半額のお先にトクだ値スペシャルもありますね)が一番安上がりでしょうか。現時点ではクレジットカードさえあれば年会費無料でお得に乗ることができるほか、指定席券売機での受取りではえきねっとポイントが30ポイント(=現金75円相当)が付いてきますので、たまーに乗るよって方には特におすすめかもしれません。
また房総特急には自由席にも指定席にも回数券がありますから、定期券圏内で特急を使う事が多い方はそちらもオススメです。たぶんこれ、先ほど書いた全席指定になってからは無くなる気がしますけどね。
以上、ざっと書いてみました。
房総特急というと、電車ヲタクからはどうしても干されている感がありますが、特にラッシュ時に激込みの快速や各駅停車に乗るよりは幾分か人権のある手段だと考えます。最寄駅から車・バイク・自転車の運転がない場合に限りますが、帰り道なら悠々とお酒を飲むこともできますからね。さざなみ号やあやめ号のように衰退してしまう列車もある一方で、わかしお号やしおさい号のように通勤需要がある(それを言ったら定期さざなみもその為に残されているようなものですが)列車もあることですし、房総特急の今後が明るくはなくとも真っ暗にならないといいなと思います(小並感)。
いずれE259系が転用されると仮定すると、現行の料金体制に変化が訪れる可能性はありますし現行の特急車両もどうなるかわかりませんが、とりあえずこんな感じです。
あとがき
先程ちらっと書きましたが、いずれしおさい号はじめ房総特急でも他路線よろしく全席指定化(スワロー化)が行われる可能性はあります。その際の車両は現時点ではJR東日本さんから特にこれといったアナウンスもなく、なんとも言い難いところです。
257の車内に関して書いた時のように、現時点でWi-Fiが設置されていないのもヒントとまでは行かないのかなあ…と、今後の房総特急がどうなるのかまだわかりません。
一概に在来線特急と新幹線の比較はできないかもしれないと思うのでわざわざ書くこともないかと思いますが、一応あと数年単位での活躍が見込まれるE2系は確か全編成でWi-Fiが利用可能です。当初(当初ではないが)令和2年度末で引退予定だったE4系には設置されなかったのとは対照的に思わないこともないです。ならば257-500にも…と思いつつ、平成30年秋から改造の始まった同形式2000代でもWi-Fiがないことを鑑みると、ね。
ただJR東日本さんは車両の長期使用もやっていきますよ~と何かの時に会見か何かで言っていましたので、置換えとリニューアルのどちらも有り得るのかなということにして楽しみにしたいと思います。いや、まず記録増やせって話か。