予てより発表のあった押上発着の新型特急ですが、この度形式名等が決定したと京成電鉄からプレスリリースがありました。既に(当ブログがこの話題に対して)出遅れcautionした感がありますが、私なりに記事にしていこうと思います。
せっかくの早上がりなのに暑いから何かしらを撮りに行く気がないともいいます。

形式名は「3900形」に決定!
形式名は京成3900形となるそうです。いわゆる4直では各社局毎に形式に使うことのできる数字が決まっていますが、そのうち3000~4000番台は京成電鉄に割り当てられています。4000番台は忌み数字で避けているのかもわかりませんが*1、無難に京成の車両となった感じです。まあ京成の電車ですからね。※僕はレジ袋を有料化したことはありません
現行AEを除いたスカイアクセス線用の車両は、3000形7次車(3050形)および3100形はそれぞれ50代となっています。3900形も50代となるのであれば、3958~3951編成…だとダメみたいですね。3951-8~1編成から順に*2作るあたりが無難でしょうか。
ここ最近の京成の有料車両(かつての開運号等は別として)はAE形やAE100形に2代目:現行AE形といったようにAEを冠していましたが、ここに来て久しぶりにそうではない有料特急が爆誕したことになります。少なくとも私が生で見るのは初のことです。
何はともあれ、京成としては形式にAEを冠するのは原則としてスカイライナーに限るという方針のようです。個人的にはAE100形の遺志を継いで2代目AE100形になってほしかった気もしますが…
懸念点という訳ではありませんが、運番をどうするのかは気になります。AEがスカイライナー(及びイブニングライナー・モーニングライナー等を含む)のものでしょうから、押上線に入る以上はK台となるものと思われます。しかし01Kからはア特、20~30番台は他社局への回送等、50番台以降は本線からの列車なので、そこはどうするのかな~といういらない心配をしてしまいました。←てめえだけだわ(殴
スペックおよびコンセプト
既に報道にあった通り、最高速度は160km/h。当面はスカイライナーと同じ区間でのみかと思いますが、将来的な一部区間複々線化等で更にその性能が発揮されるのではないかと思います。
「都心と成田空港を所要時間30分台前半で結ぶ新たな特急列車」が車両コンセプトです。そのままですが、まあストレートでいいと思います。デザインコンセプトは「日本らしい、やわらかな整いと華やぎ」です。

外装に関しては既に京成公式が小出しに匂わせてくれていましたので、今更驚くわけでもありませんが、無難にかっこよく仕上がったとは思います。
AE100形や現行AE形よろしく流線形にならなかった(かもしれない)のは、浅草線で信号にかかってしまうことを回避したことによるものではないかと推測します。あくまでも私の推測の域を出ませんが、AE100形が(自走実績がなかったとはいえ)馬込車両基地に入線した際に線路閉鎖をしていたのはその関係かもしれません。
京急への直通も見越した車両ですから、両先頭台車はM車、台車はボルスタのついたものを採用すると思われます。Tc車かつボルスタレスで京急に入れますなんてコントは流石にないでしょう…流石に。
内装
プレスリリースのデザインコンセプトの項にありましたが、内装はベージュやブラウンを基調にしたデザインです。今回特筆したいのはやはり特別車の設置でしょうか。1編成に1両設置され、1列席と2列席が設置されるとのことでした。将来的な品川・羽田空港方面での運転も見越してのことでしょうか。

まずは一般車から。ベージュを基調にした車内です。若干ですが、個人的には新製された時のAE100形を彷彿とさせます(こじつけ)。現行のAE形とはまた割と対照的に思えますが、個人的にはこれもまた落ち着いていて普通にいいなと思いました。
後述の特別車も含めて、全席にコンセントに加えてType-CのUSBポートも設置されるそうです。乗車時間が当面は30分台前半なので、まあ何というか勿体ない気がしなくもないですが、それを言ったら元も子もないですし、あるに越したことはありません。将来的に京急線方面にも直通することに鑑みたら、むしろあった方がいいでしょうからね。
…あとなんかどこか別の私鉄特急で似たような内装の特急があったような気がしなくもないです(個人の見解です)

続いて特別車。見るからにとくべチュな感じ、間違った、特別な感じがします。これこそスカイライナーと変わらない時間で降りるのがもったいないぐらいには完成されているのではないかと思います。京成もやりますねえ!
後述のドア数等々にも鑑みて、AE形の398匹という編成定員よりは若干減るのかもわかりませんが、まあそれはそれ、これはこれといったところでしょう。
…あとなんか座席の形状に何となくこう既視感を覚えますが、気のせいでしょう。もしくは真夏の夜の正夢で見たのがビンゴだった…?※まだ真夏ではないと思います
特別車まで設定する背景は?

さて、これまでのスカイライナーは3代共にモノクラスで運行してきましたが、ここに来て京成に「特別車」という概念が生まれました(僕が生まれる前の開運号等にあったら誠にごめんなさい)。
単純計算では編成定員が減る可能性があるというのは先ほども書いた通りです。料金体系次第ではありますが、1編成単位の客単価が減少する可能性もまた否定することはできません。
それでも京成が特別車導入に踏み切った理由については、1つはプレスリリースにある通り「ワンランク上の空間を提供」して、長い目で見てリピーターを増やしたいという思惑が考えられます。令和の世に、それも関東の特急で1列席があるというのは観光特急を除くとかなり珍しく思えます。

もう1つの理由として、ドア数が増えたことに加えて他社局への直通が絡む以上はAE形やAE100形*3よりは車体長を短くして各線区を安全に通過できるようにする必要もあるかと思います。推測の域を出ませんが、どうせ定員減るんだしこの際やっちゃえ!という思惑があった…かどうかはわかりません。でもなんかある気がする。
なお余談ですが、同じ2つドアの2100形は都営線浅草橋~西馬込・馬込車両基地への入線実績があるので、多分京成にも特に擦らずに来られるでしょう。3900形との共演も見てみたいものです。
自動販売機・サービスコーナーは…?

AE100形および現行AE形では、編成の中ほどとなる4号車に令和の今となっては珍しくジュース類自動販売機とサービスコーナーが設置されています。しかし3900形のプレスリリースにはその旨の記述がありませんので、今回は設置されない可能性が出てきました。
まあ自販機の中身の管理等々ってそれはもうめちゃくちゃ面倒くさいと言いますし、平成中期に設計された車両で、しかも空港まで40分前後しか乗らないようなスカイライナーでここまでしてくれたこと自体がむしろすごいことだったのでしょう。

AE100形と比べるとAE形のサービスコーナーは申し訳程度かもしれませんが、それでもここがあるだけで…と思ってしまうのは私がキモオタだったり相席嫌いマンだったりするせいでしょうか。これに関しては10年後ぐらいに導入される次期スカイライナー車両のヒントになるのか、はたまた3900形の定員確保の観点で削ったのか、今はまだわかりませんね。
その他
先述の通り、AE形と比べた場合は編成定員は少なくなる可能性もあります。それでも現行のスカイライナーは時間帯によって満席の便ばかりですから、最初はその補完的な役割も果たせる以上、これでいいのでしょう。というか先述しましたが、AEやAE100形よりは車両長も短くする必要性もありますし、だからこそ割り切ったということもあるかもしれません。
AE形がどうという訳では断じてありませんが、それでも各車両1か所のドアで乗降に時間がかかり、特に午後~夜の上りスカイライナーは2ビル場面で既に数分遅れていることも珍しくはありません。将来的な他社局への直通を視野に入れたから…という理由が真の理由かもしれませんが、2つドアにしたのは間違いなく正解でしょう。
その他、女性専用のお手洗いも設置されるそうです。JR東日本の新幹線等でもよく見かけますし、これはいいのではないでしょうか。少なくともどこぞの山梨県のFラン国公立のように、女性用と男性用それぞれのお手洗いを同じ青で掲示するよりは。

また各車両には荷物スペースも設置されるほか、これもAE形より数が増えるようです。スカイライナーの混雑便の荷物置き場は悲惨…どころかキャパ不足で最後列を指定したのに自席の後ろにクソデカスーツケースがあるなんてザラですし、ありがとうございます。
気になる運用形態・本数
最後に気になるのは運用形態本数でしょうか。日中だけというのは考えにくいですので、なんだかんだ早朝から深夜まで運転される気がします。早朝の下り・夜間の上りスカイライナーは混んでいるイメージがあります。特に夜間帯はLCC等に遅延が生じると最終まで混むこともあるそうです。
そういえば、日中のアクセス特急を中心に先の改正で所要時間および2ビル~湯川での交換も増えましたね。無論それ以外の理由もあるにせよ、3900形の導入を視野に入れていたのかもわかりません。
将来的な運用はさておき、当初の3900形は成田空港~SA経由~押上での客扱い、押上~高砂検車区および宗吾基地~成田空港での回送といった行路が中心でしょうか。もちろん現行ダイヤでもAEの本線経由の回送はありますから、そういったものがないとは断言しません。

なお、現在はスカイライナーが基本的に毎時3本、アクセス特急も日中は毎時1~2本走っています。今回はそこに更に3900形の特急がカチコミを仕掛けてくる訳ですが、単純計算だと新型特急も最大で毎時1~2本でしょうか。
湯川以東の単線区間および行き違い、また成田空港駅のキャパシティがどこまで耐えられるかにもよりますが、スカイライナーに毎時1~2本の助太刀があるのはかなりの効果がありそうです。押上までという意味ならアクセス特急の増発・グレードアップという解釈もできるかもしれません。

ただし、大前提として最後に書いておきますが、アクセス線単線区間(湯川以東)もさながら、本線とアクセス線・北総線が合流・分岐する高砂が現状では一番のネックになっています。ここを何とかしない限り、仮に空港新駅を作ったり日医大~新鎌ヶ谷の複々線化や湯川以東の複線化等が成功したりしたとて、果たしてどこまで抜本的な解決策になるでしょうか。
高砂の線路容量の解決もまた喫緊の課題ですが、しかし検車区の問題等もありますから、果たしてどう解決していくのかは見物です。
まあ、国↑交↓省だか何だかの机上の空論でしか議論できない無能な偉い人間(笑)たちは飾りです!偉い人にはそれがわからんのですよ!
愛称募集中
3900形について、京成電鉄ではその名称を募集しています。
詳細は特設サイトをご覧ください。いい名称が朧気ながら浮かんで来たら応募したいけどどうすっかな俺もな~。一瞬スカイツリーライナーって案が脳に浮かびかけましたが、色々な意味で爆速で撤回しました。色々な意味で。
最後に
私の想像と願望の斜め上を往く形式名でしたが、まあ他社局に本気で直通する以上は極めて真っ当なのでしょう。まずは実車を見てみたいと思うばかりです。恐らく絶対にかっこいいと思います。
当面は京成線内のみ(押上は京成管轄、北総線に関してはあくまでも京成成田スカイアクセス線の列車として通過するため多分まあ大丈夫)での営業運転ですので、誘導障害や入線試験、乗務員訓練等各種試運転もやること、そして名称発表のタイミングに鑑みると、来年度にも実車が登場することでしょうか。

何はともあれ、こうしてまた新しい情報が解禁されるのがとても大変誠に楽しみです。といっても愛称は令和9年度中の公開時の発表とのことなので、あと1年半ぐらいはお楽しみといったところでしょうか。
多分実車はもっとかっこいいといういつものパターンなので、まずはその出場を首を長くして楽しみに待ちたいところです。
末筆ながら、3900形のコンセプト・外観イメージよろしく同形式に「サクラサク」未来が来ることをいちファンとして心から楽しみにしています。
京成電鉄プレスリリース
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