あるふぉの落書き帳

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きっぷる

AE形「イブニングライナー(と、モーニングライナー)」に乗ってみた【2代目AE形乗車記】

ぶっちゃけ僕は京成さんのお膝元で育ったので、もう何回も何回も乗ってはいるんですけどね。

 

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AE形(2代目)というと、どうしてもスカイライナーとして最高160km/hでの高速運転を行いセクシーに空港輸送をこなしているイメージが先行するかと思います。しかし京成電鉄では、朝の上り列車として「モーニングライナー」、夜の下り列車として「イブニングライナー」をスカイライナー用車両で平成初期より運転しており、通勤通学やレジャーの行き帰りとして数多くの本線民から絶賛されているのもまた皆様はご存知でしょう。

そこで、管理人も帰省の際には愛してやまない(?)イブニングライナーの乗車記をこの度書かせてもらおうかという発想に至った次第です!個人的な考察(というか与太話)も書くので長くなるかと思いますが、よろしければ御付き合いくださいまし。

なお、現在Sexy Zone中島健人さんとコラボした"KENTY SKYLINER"なる車両も運行されていますが、これは別の記事にて書かせていただきます。スカイライナーの乗車記も兼ねますので、合わせてお読みいただけると幸いです。また臨時ライナーと称する北総線からのライナーについては当面お世話になることがなさそうですが、記事のどっかで軽く考察してみるかもしれません。

 

 

・停車駅

上野、日暮里、青砥、船橋八千代台、佐倉、成田、空港第2ビル、成田空港です。

ちなみに、平成27年冬までは船橋への停車がありませんでしたが、これはシティライナーの定期運用終了により船橋に停車するライナーが無くなる事から申し訳程度の措置…だったのでしょうか。知らんけど。ただし、管理人自身が船橋から佐倉まで利用することもあったほか、船橋では下車も多少ありつつ乗車もそれなりにいる印象ですので、結果としてこれはめちゃくちゃ利便性が高まっているのではないかと感じます。

船橋までの駅までは駅によってドアが開く号車が決まっているほか、乗車時に駅員さんの改札がありますので、ライナー券を提示する必要があります。一方、下車駅としての色合いが強い(?)八千代台から先はすべての車両でドア扱いがあります。以前駅員さんに伺ったところ、八千代台から先でライナーに乗る際には立哨の駅員さんにライナー料金を払って空席に座れる切符を購入できるそうなのですが、もしかしたら今は違うのかもしれないのであまり信用しないでください()

正直どこからどこまででも乗車は可能かと思うのですが、青砥や船橋では下車と乗車がどっちもいるでしょうから、駅員さんのご苦労がしのばれます。全ての仕切り扉が開いて駅員さんが降車確認後に乗車扱い…といった具合ですので。

 

・料金

普通運賃+一律420円のライナー券が必要です。各停車駅の券売機で購入できるほか、京成さんのスカイライナー予約ページからネット予約してチケットレス乗車することもできます。まあ楽だし管理人はこれ一択。どこからどこまで乗っても420円と大変お得ですし、その金額で着席保証+コンセント+Wi-Fi+お手洗い+自販機が付いてくると考えれば大変安いものです(ひいき丸出し)。

 

 

・車内

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こんな感じの車内です。AEの本業はスカイライナーですので、The 空港アクセス列車って感じですかね。既にデビューから11年以上経過していますが、山本寛斎先生のデザインほんとすごい(語彙力)。

一見硬そうな座席ですが、実際そこらの座席よりは硬いです。ただこの車両は長時間の乗車は想定していないと思われます(だって都心から空港まで36分が謳い文句ですから)ので、イブニング・モーニング含めて実際に座っていて特に苦痛になることはないかと思います。またバネックスという素材を利用しているようで、特に夏場なんかは通気性もよさそう。

 

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各車両の成田空港寄りには大型の荷物置き場もあり、スカイライナー利用時は言わずもがなイブニングやモーニングをレジャー利用する際なんかにも便利ですね。読者の皆様におかれましては、くれぐれも僕のようにここに置いたスーツケースを取り忘れるなんてことがないようにお願いしまする。

 

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また窓枠にはこのように飲料を置くことができそうなスペースがあり、酒盛りするにしても酒の置き場に困ることはないでしょう。

なおテーブルも各席にありますが、少々小さ目の物であり、PCの機種によっては作業がしにくいかもしれません…。

写真は撮り忘れましたが、足元にはコンセントが装備されており、PCやスマホの充電もできます。足元といっても前の座席の下とご自身の座席の下にある構造となっていますので、その気になれば座席にもよりますが2つ使うこともできるのでありがたいですね。僕はそんな機会ないけど。

 

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編成中ほどの4号車にはサービスコーナーとして自販機が設置されています。残念ながら酒類の販売はない(それはそう)ですが、電車内の自販機が大人の事情で削減されている昨今でもこうして車内で購入できるのはありがたいものです。

 

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また、先代のAE100形と比べると小規模ではありますが、車窓を眺めながら飲めるカウンターみたいな何かも引き継がれています。使っている人こそ見たことはありませんが、なんかwktkするので僕は好きです。

 

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5号車には御手洗と洗面所もあります。普通の御手洗、男性用小便器、車椅子対応と至れり尽くせりって感じです。バリアフリー化そのものは僕も賛成ですので、近年の車両では当たり前といえばそこまでですが、さすがだなって感じですかね。

 

 

・乗ってみた感想

どちらも通勤ラッシュ時の運転ですので、便によっては前に詰まることもありますが、モーニングなんかはスジが寝ているのか八千代台で4分遅れでも日暮里までに定時に戻っていることもあり、なかなか優秀だなというのが率直な感想でしょうか。まあイブニングライナー61号(当時)は少しばかり遅れて通過なんてのもよくありましたけど。

またイブニングの場合、八千代台や佐倉では緩急接続もあり、通過駅の利用者からもそこそこ使いやすいです。

この列車の目的が目的ですので、コロナ禍以前は平日の便だと満席に近い乗車率でした。ただ土日はそこまで…って感じですかね。コロナ禍の現在はあまり満席ってイメージもなく、そういう意味でもより快適な移動空間だなあと思います。

 

ここからは完全に与太話ですが、インバウンド需要の増加を受けて京成電鉄が本気を出した結果、以前はなかった18時~19時でも下りスカイライナーが設定されるようになりました。空港需要との分離という事なのかスカイライナー誘導なのかはわかりませんが、その為夕方の最初の数本のイブニングが成田止となり、一時期空港への客で混雑していたイブニングもそれ以降はだいぶ平和になった印象です。ただし遅い時間のイブニングは空港まで行きますので、またインバウンド需要が戻ればお察しであるほか、疲れて寝て起きたら成空みたいな悪夢もありえるので、寝過ごしには気を付けましょう(自戒をこめて)。

言葉を返すと空港発着のモーニング・イブニングはめちゃくちゃお得な列車にも思えますが、個人的には大変気合の入った走りで魅せてくれるスカイライナーを推したいところです。あれもはや新幹線かよって感じですから。自称スピード狂の僕は高くなってもあっち選ぶかな…(笑)

 

また現在印旛日本医大千葉ニュータウン中央から運行されている「臨時ライナー」ですが、こちらはもともと回送だったAEを活用して運行しているそうです。乗車後に乗務員さんから500円ぐらいのライナー券を購入する方式のようで、所謂アフターコロナでも存在しているかはわかりませんが、人件費などより収入が上回るのであれば期待はできるかと思います。印西牧の原など北総線内にも停車したら面白いのですが、もともと京成の乗務員さんが運転する列車でしたので、停車してもアクセス特急停車駅ぐらいなのでしょうか…。北総線にAEを動かせる運転士さんがいらっしゃれば別かもしれないですけど。

 

 

以上、今まで散々乗っておきながら乗車記に残していなかったイブニングライナーモーニングライナーの乗車記でした。