前書き
以前、
後継車両となるN700S系新幹線グリーン車乗車記を書いております。安く乗ることに関してはその記事と若干重複する面もあるのですが、まあ元祖N700系ということで現在も頑張る通称スモールAことN700系2000代の乗車記を書いていきたいと思います。運用に関しては特に決まっていないので完全にガチャです(後述)。
なお本記事においては「こだま」で乗車したインプレッションを書いてまいります。のぞみ・ひかりとはまた若干異なる可能性もありますので、予めご了承のうえお読み進めていただくよう願います。
今でも新型車両として通用しそうなスタイルですが、既に廃車が多数発生しているのが悲しいところです...。
本題
私が乗車したのは名古屋をお昼に出発する「こだま720号」です。新大阪始発なんですけどね。
スマホでの撮影なので幕は切りました。ふふ(何が面白いんだ)。
それでは、選ばれし客のみが立ち入ることを許されるグリーン車に入っていきましょう(指定席券・自由席券・立席特急券等での立入りは旅客営業規則上不可能となっています。お手洗いや喫煙ルーム等だけの利用でもダメです。やめましょう)。
スモールAのグリーン車は8から10号車の3両ですが、このように重厚な座席が2+2配列で並んでおります。
座って見るとこのような感じです。こだま号ということもあり空いていて快適でした。なんでも某のぞみ号だと大物芸能人のセンセイなんかも乗られて絡まれたなんて話を聞きますが、まあうざそうですね。
なお既に公開したN700Sグリーン車等と同様に、大き目のテーブルは手前に引き出すことができるのも推せますね。無論フットレストもあります。
また肘掛には小型のテーブルも用意されていますので、窓枠等以外にも飲料等を置くことが可能です。流石は天下の東海道新幹線グリーン車、豪華ですねえ。
普通席とは違い全席にコンセントが装備されているほか、読書灯やシートヒーターがあるのもN700S等と同様です。またブランケットの貸出しもあります(あくまでも貸出しですから、持って帰るのはやめましょうね)ので、移動時間が長ければ長いほど快適にゆったりと移動できるでしょう。
ちなみに室内全体はこのような感じです。馬鹿の一つ覚えでのぞみしか使わないままだとこのように空いていて快適なグリーン車に感動を覚えること間違いありません。
その他、10号車にはグリーン車の客専用の喫煙ルームもあります。普通席と違って待つことがあるのか否かはわかりませんが、まあこだまはのぞみ・ひかりと違って空いていることが比較的多いのでストレスは少なさそうです(この辺はいつか管理人が喫煙者になったら実証してみますw)。
総括
グリーン車しか勝たん。(終)
いやあ、いくら最古参の車両とはいえ、十分に快適な時間を過ごすことができますから、何の文句もありません。うるさい客がいたら…ってのはありますが、そこはいろいろな人間が利用する東海道新幹線なのでアレですね。
強いて言うのであれば、こだま号では車内販売が設定されていないほか、のぞみ・ひかり号ではグリーン車の客に対しておしぼりが配布されるのに対してこだま号ではそのようなサービスも一切ありません。まあ、座席が快適で人間も少ないので筆者個人としては特に何も感じませんが....。
【ところで】自由席よりも安く乗るには
そんなものある訳ないだろって言いたいところですが、あります。
これは、他にもぷらっとこだま等いくつかの手法があるのですが、私はスマートEXの「こだまグリーン早得」を愛用しております。
繁忙期等は流石に設定されないものと思われますが、基本的に閑散期のお出かけが好きな私としてはもう感謝カンゲキ雨嵐です。
例えばですが、東京名古屋間で自由席に乗車すると10,000円でも足りないわけでございます。しかしながらこだま早得であれば9,170円な上にICカードでの乗車も可能となります。神ですね。
基本的に東海道新幹線はのぞみ主体のダイヤである以上はそういう需要なのでしょう。実際、私ものぞみ指定席に高い金を払ったのに知らないバカそうなおっさんが座っていて不愉快な思いをしたり繁忙期の自由席という名のこの世の終わりを目の当たりにしたりしてきました。何なら出張か何かのサラリーマンの皆さんに至っては5分前のひかり600番台号の方が早着するのに次の博多始発のぞみに特攻するファンキーな方も多いようですからね。
運用
は、完全にランダムなので特定の形式や編成を予め狙うのは(余程の通でない限り)かなり困難なことかと思います。
どうしてもN700系(スモールA、ラージA)を狙うのであれば
・N700S固定運用を避ける
・予めTwitter等で列車名を検索し、ある程度の予測をつける
等が考えられるでしょうか。
ただしN700S固定運用でも代走等でそれ以外の車両が充当される可能性はあるほか、私自身も乗車が楽しみで列車名号数を検索してある程度の予測を付けても必ずそれが当たるとは限りませんから、正直至難の業に思えます....。
これはヲタク思考かもしれませんが、せっかくのガチャだと割り切って何が来るかwktkするのも一種の楽しみ方なのかもしれません。そもそもグリーン車に乗車すれば全席にコンセントがあればWi-Fiも完備されていますし。
【余談】東海道新幹線版の最上級グレード座席について
なんかまあこんな話がありましたから、ちょっとだけ最後に考察していきましょう。
個人的な主観でありますが、グランクラスという名称こそ採用されないと思いつつも、グリーン車よりも更に上級グレードとなる座席(本記事ではファーストクラスと仮に呼ばせていただきます)が設置される可能性自体は十分にありえるものかと思われます。
ご存じの通り、日本の大動脈ともいえる東海道新幹線は良くも悪くも多種多様な人間が利用します。中には要人の利用というケースも多々あることでしょう。また、パン人の中にもグリーン車以上のサービスを求める層というのも一定数はいるものかと存じます(みんながみんな傲慢な顔してそうだなんて偏見は言いませんヨ)。またコロナ禍における減収以外にも、将来的な少子高齢化・人口減を鑑みれば鉄道会社としても減収への歯止めとして検討するにあたる理由は大いにあるのではないでしょうか。
ですから、JR東海さんがファーストクラス(仮)の設置をかなり前向きに考えている/将来的に東海道新幹線における営業運転の可能性があるということは個人的には十分にありえる話でしょう。
ただし、JR西日本500系に対してもそうであったように、輸送障害時等の柔軟性等を鑑みて東海道新幹線の車両は全て16両1,323席で統一されているのが現状です。仮にファーストクラスにあたる座席を設置するとなった場合、東海道新幹線を走るすべての列車に一気にそれを設置することは現実的に不可能です。それゆえにダイヤ乱れ時の対応等に主に現場社員さん方の面倒さが増えることはまず避けられないでしょう。
また、リニア中央新幹線の開業が不透明である現状を鑑みると、既に繁忙期を中心にパンク状態である東海道新幹線にファーストクラス相当の座席を設定したところで、座席数が単純に減る可能性が大きいと感じます。となると、のぞみ12本ダイヤでも限界に近いような現状でファーストクラス相当の座席を闇雲に設置したところで、メリットはそこまで感じられません。あくまでも個人的な主観ですが、仮にJR東海さんがファーストクラス相当の座席を設定するのであれば、客数が多少落ち着くであろうリニア中央新幹線開業後の方がまだモーマンタイなのではないでしょうか。
仮にファーストクラス相当の座席が爆誕する場合ですが、10号車の喫煙ルームが廃止されないと仮定すると、現在のグリーン車となる8ないし9号車を潰すか7ないし11号車を新たにファーストクラスへと改造するか…となるかと思います。
ただし7号車はわざわざ喫煙ルームを潰してまでのぞみ「S Work車両」なんてものに設定しているほか、11号車に関しては車いす対応の座席等もありますので、仮に設定するにしてもグリーン車を1両潰すのが現実的でしょうか。
質実剛健な印象の強いJR東海さんがなかなかに攻めた検討をしているのはヲタクとしては新鮮に感じますが、個人的にはグリーン車の減車や馬鹿の一つ覚えでのぞみだけ使う馬鹿な出張族等のせいで不愉快な思いをすることがなければ何でもいいというのが本音です。