横須賀線の久里浜から東京、総武快速線に入り千葉、そして房総各線まで幅広く走るE217系。そんなE217系には4号車と5号車にグリーン車が連結されています。他にも東海道線や宇都宮線に常磐線等の中長距離普通列車にはグリーン車がありますが、今回はE217系のグリーン車の乗車記を書いてまいります。
E217系とは
1994(平成6)年の12月にデビュー。まもなく30年選手ですね。最高速度は120km/h。113系の置換え用に製造され、近郊型車両としては初めて4つドアを採用。大半の車両がロングシートですが、一部車両にはボックスシートもあります。*1
グリーン車の車内
後述の平屋部分(MaxでいうところのFL席ですね)を除き、2階席または1階席となっており、階段の昇降が必要となります。
2階席
青系のモケットのリクライニングシートが2+2配置で並びます。ラッシュ時は(お察しください)なので正直赤の他人が隣に来る可能性は大いにあります。正直嫌だけど普通列車グリーン車だし仕方ないか。
車両限界ギリギリまで車体を大きくしているせいなのか、網棚はありません。また後述の1階席や平屋席とも共通ですが、コンセントやwifi等もありません。テーブルはあるので充電さえしておけばPCの利用は可能でしょうし、酒盛りや飲食に関しても特に困ることはなさそうです。ただ揺れるのでそこは気を付けておくんなまし。
一方で1階席や平屋席も含めて読書灯があるほか、座席自体も特にこれといって不快感を覚えるようなものではなく、長距離の移動でも快適な空間を過ごすことができそうです。どこぞの自称鉄道アナリストさんだか何だかが何かの本でフルボッコに批判していたような記憶がございませんが、揺れること以外は管理人としては文句ないです。
1階席
1階席では赤紫色を基調としたモケットの座席が並びます。座り心地等に関しては2階席のそれと変わりません。普通にグリーン料金に見合った快適性と言えそうです。もっともホリデー料金でもないと、個人的には少々痛い出費とならんこともありませんが...。
2階席と設備等に関しては変わりません。やはり頭上に荷物を置くスペースはないので、どちらを使うにせよ、大きな荷物を持っている際は階段の存在も鑑みてアレかもしれませんね。
平屋席(車端部)
車端部に12席だったり8席だったりで設置されています。階段の昇降の必要性もなく、また大きな荷物は座席上方の棚に置くこともできるので、一番使い勝手がいいかもしれません。天井も高いしね。
個人的には2+2配列×2列の8人分の平屋席がガラ空きなら8人で乗れば動く居酒屋になる気がするのですが、アテンダントさんに申し訳ないのでやめておきます。
E217系グリーン車に乗りたい!そんなあなたへ。
E217系グリーン車ですが、基本的に総武快速線や横須賀線、また総武快速線直通の房総各線の列車で乗車できるはずです。ただし新型車両のE235系1000代も増えていますので、確実に狙うのであれば運用調査等は必要となります。
グリーン車に乗車の際は、予めグリーン券が必要となります。駅での発売額と車内料金は異なりますので、予め乗車前に購入しておくとよいかと存じます。
平日と土休日、また距離によっても料金は異なりますが、正直距離が長ければ長いほどお得に感じないこともありませんね。
グリーン券の購入に際しては、
・駅の券売機で磁気券を購入する(乗車後に車内改札はあります)
・ホーム上券売機でSuicaに書き込む
・モバイルSuicaで購入する
・JREポイントから交換する
等が挙げられるでしょうか。こんなご時世ですし、個人的にはモバイルSuicaで購入したりJREポイントから交換したりってのが安全かつ楽にも感じます(券売機等の消毒に携わられる職員さんには無論感謝しておりますが、ほら、電車って色々な人が使うじゃない)。Suica等のICカードで乗車した際は座席上方のカードリーダーにタッチすればおkですし磁気券でもアテンダントさんにお見せすればおkですので、そんな乗りにくいシステムでは決してないでしょう。
ただし全車自由席のためラッシュ時は座れないこともあります。覚悟が必要ですね(そんな時に座って迎え酒するのもなかなか楽しいのですが)。
個人的な普通列車グリーン車の推しポイントとしては、区間と曜日さえ選べば特急列車より安い*2こともありますし、各方面特急列車等で削減傾向の車内販売も健在のため飲料や酒にお菓子等に困ることもないことが挙げられるでしょうか。
おわりに
駆け足気味の記事でスンマセン。個人的には217は人生に欠かせないレベルで好きな車なので、少しでもこの記事で217いいねって思ってくださる方がいらっしゃったらそれ以上のことはありません。
E217系も順次後継のE235系1000代へと置換えが進んでいます。そんな235のロザは電源やWi-Fiなんかも完備とのことで個人的には乗ってみたい気もしますが、217のロザを楽しむことができるのも向こう数年といったところでしょう。
千葉県に実家のある私としては、機会があれば財布と相談して今後も217のロザを楽しむことができたらいいなと思うのでした。それではまた。