あるふぉの落書き帳

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きっぷる

【ロンドン~ブリュッセル・パリ】ユーロスター373形電車(Class373) 2等車=普通車指定席乗車記【未更新・旧塗装車両】

欧州では日本と異なり、国境を跨ぐ形で運行される国際列車が多々運転されているのは皆さんもご存じの通りかと思います(日本は島国だからそもそも無理というのはさておき)。今回はそんな中でもロンドン~ブリュッセル・パリを結ぶ「ユーロスター」の初代車両である373形電車(クラス373)の乗車記を書いていきたいと思います。

 

…まあこの時の写真って10年前だし、最後に乗ったのも9年前なので、だいぶ記憶が抜け落ちている可能性は否定できません。本当にそこはごめんなさい。センセンシャル。記憶と写真と時間返してください!オナシャス!何でもしますから!※何でもはしない

 

 

373形自体は1形式しかいません(ロンドン北部鉄道用は同形式の派生形、他番台といった感じでしょうか)が、2010年以降リニューアル工事を施行しています。こちらは未更新車両の外観です。フランスのパリ北(パリノード)駅での撮影です。車番について、3000番台はイギリス側・3100番台はベルギー・3200番台がフランスのものだったと記憶しています。私が初めてエブスフリートから乗車したこの3001編成はイギリスの車両ということになります。

373形は動力集中方式、つまり機関車でプッシュプル方式を採っているような感じの電車です。欧州の高速鉄道ではよく見かける方式ですが、そのために乗っていて懐かしの(といっても、この前の年にあけぼの号には乗っていますが)客レのような乗り心地を楽しむことができました。

 

こちらはリニューアルした3016編成、増発用として登場した374形電車に準じたカラーリングに変更されています。というかもうこの塗装しか残っていない可能性が微レ存です。更新車にはユーロスターe300という愛称も与えられていますが、これは374形にユーロスターe320という愛称があることに起因してのものでしょうか。

余談ですが、374形は2015年11月にデビューしています。私がエブスフリート→パリノード・パリノード→アシュフォードで利用したのは同年10月14日でしたので、まだデビュー前でした。翌年にセントパンクラスブリュッセル南(ブリュッセル・ミディ)で利用した際はセントパンクラスで見かけたのですが、往復共に373形。その割にその時の写真がないのが痛手です。なおブリュッセル・ミディからの復路は3001編成でした(笑)

 

すんげえ適当な写真で申し訳ないのですが、未更新車2等席の車内にはこのような座席が並びます。日本の新幹線等と比べて枕(というか仕切り?)がデカすぎます!なのがパッと見の特徴でしょうか。もっとちゃんと撮れって話ですが、2等車は253系0代がリニューアル後に採用した集団見合い式の座席配置を採用しています。やっぱ欧州では主流なんすねえ。

 

またこの座席はリクライニングしません。ですので進行方向と反対側になるとちょっときついとかそうでもないとか?私は4回とも進行方向向きの座席だった気がするほか、座席自体も元からそこそこ傾いてはいる上にどこぞの395形電車=ジャヴェリンよろしくバリカタという訳でもないので、そこまで疲れた記憶がありません。

なお背面にはテーブルがありますので、飲食の際にもそこまで困ることはなさそうです。あと謎の金属のホルダーみたいなのがあったようなそうでもないような。

 

余談ながら、エブスフリート・アシュフォード~パリノードで利用した際は高校の短期留学を利用してのものでした。何でも国際英語というかっこいい頭の良さそうな連中(うちのクラスよりは格下)が往復共に反対向きの座席で文句を垂れていたのは未だに面白かったものです。普段の行いって大切ですね! ※その方々は歌舞伎町でホストの客引きに就職した後にお亡くなりになりました

 

 

デッキにはこのような補助席が完備されています。これは更新後の373形でも残っていると聞いたことがあります。確かユーロスターって全席指定だった気がするんですけど、備えあればナントヤラと言いますし、まあなんか面白いなあということにしておきましょう。

同じく全席指定で補助席がある車両というと日本のE259系を思い浮かべますが、あれは立席特急券・座席未指定券でも使えるでしょうし、あんま比較していると記事が終わらない気もするのでまあ今回は除外ということで・・・

 

日本の新幹線では見られなくなって久しいですが、373形の6号車・13号車(Coach6,13)にはビュッフェもあります。立ち食い形式とはなりますが、軽食やドリンク等を販売していました。セントパンクラスからパリノードは最速2時間半ぐらい、東海道新幹線の東京~新大阪と大差ない所要時間ですが、車内販売が来ない代わりにビュッフェがあるのはいいなあと思ったのを覚えています。

なお1等席ではビジネスクラスよろしく軽食が用意されるんだそうです。ここに日本の高速鉄道とはまた違った観点を見ることができる気もします。大学生の頃にもう一度ぐらいユーロスターにも乗っておくべきだったと今になって後悔しても遅いですよね。

 

これは先述の通り高校の短期留学で日帰り弾丸パリ旅行の際に乗ったものですが、無論そんな時に酒を飲むのは二重に三重にまずいので、無論酒は飲んでません(笑)。お酒は二十歳になってから。当時酒なんて飲もうと思ってもいなかった私は水とプリングルズを買った記憶があります。

なお同ビュッフェにおいては列車の性質上、ポンド・ユーロの双方を利用することができます。基本的にイギリスにいたので私が持っていたのも当然ポンドだと思いますが、でもそうなるとパリの屋台で買ったホットドッグってどうやって買ったんですかね…やっぱり記憶を返してください。オネシャス。

 

車両間の仕切り扉はこんな感じ。373形および後継の374形はユーロトンネル(Channel Tunnel)という海峡トンネルを通るその性質上、火災等の非常事態には編成の中間を走行中に切り離した上で編成の半分にもう半分の乗客を避難させて走行することが可能です。そのため厳密には先ほどの3001編成は3001/3002編成という表記が正しいのかもしれません。

373形では連接構造を採用していますが、このために編成の中間は非連接構造となっています。走行中の切離しと脱出も可能ですので、Netflix映画「新幹線大爆破」よろしく救出用の列車を追いつかせて乗客を救護する際もE5系よりは簡単にやることができそうです。いや動力集中方式だから加速はあれかもだけど。

 

ユーロトンネルは走行用・保守用の計3本が独立した構造のようで、有事の際の避難の手引きのようなものが車内に備え付けられていました。英仏2か国語での案内は当然といったところでしょうか。

余談ですが、ユーロトンネル区間におけるユーロスターの最高速度は160km/hに制限されています。実際に乗っているとトンネル手前で減速するのがわかりました。また同トンネルでは2009年にユーロスターが立ち往生する事故(寒波+トンネル内の気温差により結露が発生し、電気系統が故障)がありましたが、その際に救援で駆けつけて立ち往生したユーロスターを救出したのは先ほども少し言及した日立製のClass395=395形電車:通称ジャヴェリンでした。同列車の乗車記も写真を復旧出来次第、改めて記事にしたいと思います。

 

なおユーロスターのホーム(platform)は日本の地方線区の客車対応ホームvs電車とは比べ物にならない高低差があります。これはエブスフリートでの撮影ですが、パリノードも同様でした。そのためこのようにミニ新幹線とはレベル違いのステップも完備されていました。欧州の鉄道だとそこそこあることなんでしたっけ。

ところで日本では乗降場をホームということが圧倒的に多いですが、これはイギリス英語のplatformに由来すると思われます。ところが英語案内ではアメリカ英語のtrackを使うことばかりで、なんか知らなければ日本人の私が気にする必要もないのにな~と余計なことを考えてしまいました。

 

最後に373形との直接的な関係はありませんが、ユーロスターの各停車駅の大半は末尾にInternational=国際と付いていたことが多かった印象です。例えばエブスフリートであればこのようにEbbsfleet International=エブスフリート国際といった表記でした。そのため当記事で言及してきた他の駅、例えばセントパンクラスやアシュフォードといった駅に関しても、正しくは語尾にInternationalという単語が付いてくることが多かったです。

 

その他に覚えている感想としては、

・客レと同様だから走行音がほとんとせずにとても静か

・特にセントパンクラスおよびブリュッセル・ミディがそうだが、警備が厳しい(国際列車である上に、私の初回乗車の1か月後にはパリでテロもありましたから至極当然です)

・ビュッフェはいいぞ

・当時のイギリスはEU加盟国とはいえ、国を跨ぐ列車のため出入国審査・手荷物検査等でかなりの時間を要する

ぐらいでしょうか。4つ目に関しては日本で新幹線が当たり前の環境に育つと「電車1本乗るだけなのに~」という気持ちにならないこともないですが、列車の性格を考えたら至極当然です。というか、別にユーロスターは日本の新幹線みたいな頻度で運転されている訳でもないですしね。推測の域を出ませんが、ユーロスターが走る地域の人間からしたらむしろ下手すりゃ3分おきに発車していく日本の新幹線がクレイジーに見えているのかもしれません。いや私の経験を差し引いても、東海道新幹線のぞみ12本ダイヤも東の新幹線の東京駅のホームの捌き方も充分にクレイジーですけど(※誉め言葉です)。

 

私がまたいつか英国を訪問したいというのを差し引いても、人生であと1度ぐらいはユーロスターに乗ってみたいと思います。特にロンドン~パリの速達便といった花形は既に374形電車に代替されているのでしょうが、それはそれで新たな経験となりますし。セントパンクラスで撮った写真出てこねえかな…。

 

 

本館は脳内駄々洩れかつ3割ふざけているものの、こちら別館となる落書き帳ではあまり政治的な発言はしたくありませんでした。しかし一つ残念なこととして、高校生というまだまだ多感だったあの頃に数回とはいえ訪問したイギリスが移民で大変なことになっているという事実が挙げられます。

私の政治的な思想を抜きに、知っている街、知っている国、そしてお世話になった方(私の場合は現地の学校の先生やホストファミリーでしょうか)の暮らしが滅茶苦茶になっているのは悲しいことです。

いずれまたロンドンや留学していたケント州カンタベリー、そしてユーロスターブリュッセルやパリも訪問してみたいものですが、どうなることやら…。私は反移民派ですし、イギリスの反移民の皆さんと同じ気持ちです。ニュージーランド等も含めて、反移民、特に反イスラム移民のスタンスである世界中の皆さんに連帯の意を表すると共に心から応援しています。日本がああなったら嫌だなあ。

 

 

そしてもう1つ悲しいお知らせです。サムネにも登場している3001編成ですが、私が最後に乗車した2016年から2年後の2018年にイギリス国内にてその役目を終えて、解体されてしまったようです。まああの時点で未更新だからさもありなんって感じですが、下手したらもう未更新の373形に乗れる確率もかなり低い可能性が微レ存…?保存車はありますあります、でもやはり人生初の国際列車でしたので、寂しいものです。

まあ日本でも青函トンネルの過酷な環境については時折話題になるぐらいですし、ユーロトンネルの環境が同トンネルを通る各車の寿命を縮めている可能性に関しては否定できませんが。

 

今回はいつもに増してお粗末になってしまいました。いつかまたユーロスターの乗車記を出すことができる日、そしていつかまたユーロスターが走る国を旅することができる日が来ることを願ってやみません。

 

 

 

更に余談ですが、そんな欧州で主流の動力集中方式に慣れたフランスの運転士さんの一部は台湾高鉄開業にも関わっています。

youtu.be

主に元TGV運転士とのことですが、実は台湾高鉄開業前に色々とあった結果として彼らが700Tのマスコンを握ることがありました。基本的に日本の新幹線方式の大半が輸出されて台湾の皆さんからもご好評をいただいている台湾高鉄ですが、実は完全な日本式の新幹線ではない(例:車掌の安全確認・双方向運転等)のです。

そんな中、TGVというか動力集中方式に慣れたフランス人運転士の皆さんからも700Tの評判は上々でした。日本人としては嬉しいことですが、あくまでも動力集中方式・動力分散方式にもそれぞれ向き不向きがあるということも書いておきましょう。どちらが優れている、ということを書きたい訳ではありません。

私個人としては700Tの乗車経験もありますあります、それ故にいずれまた700Tでも記事を書けたら幸いです。乗ったの1駅だし、日本でいうと上野~東京・東京~品川程度だけど。あの時の周りの「あの日本人やべえよ…やべえよ…」という目は忘れられません。