あるふぉの落書き帳

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きっぷる

京成新3200形による置換え対象についてオタクが適当に考察してみた<3400形・3500形・3600形・3700形・8800形・8900形のどれになるか>

今更出す記事じゃねえだろうがよ…

京成電鉄では、令和6年度より新型車両の新3200形を導入しています。既存車両の3500形はじめいわゆる赤電よろしく、フレキシブルに編成を組むことができるのが特徴の車両(4両・6両・8両)です。令和6年度は6両1編成、令和7年度は6両2編成が導入されるほか、令和7年5月21日に発表された京成電鉄中期経営計画D2プラン(以下D2プラン)においては計96両の導入が示唆されています。

新線開業や増発等の純増分がそこに含まれている可能性は否定しません(なお、新線といってもせいぜい成田空港ワンターミナルさん?!ぐらいの模様)が、製造発表時のプレスリリースで散々3500形と比較されていたこと・現に最初の導入で3500形6両が廃車になっていることの2点に鑑みて、京成線内の経年車の後継としての製造がメインと考えるのが極めて自然です。という訳で、置換えが予想される形式・車両を計96両の新造計画に鑑みた上で考察していきたいと思います。

なお、各形式の総数に関しては執筆日の時点でのものを基準としています。

 

 

1.3500形 6両×4編成・4両×4編成(芝山リース車を含む) 計40両

これはもう100%でしょう。現存する形式では唯一4両・6両・8両をフレキシブルに組成できるのは3500形のみです(新3200形は現時点で総数が6両なので8両は無理)。見た目はそこまで古臭さを感じませんが、トップナンバーの3504編成は昭和47(1972)年製造のおじいちゃんです。更新工事に金がかかったとはいえ経年車ですし、この3532編成に至っては平成30年、まだ新3200形の話なんて誰も知らないであろう頃に廃車になっています。

ただし後述の3400形共々、京成の社内では少なくとも昨年の時点で一部を残しておきたいという話もあるようです。直近で最後に検査を通った3544編成・その前に検査を通った3504編成あたりが対象でしょうか。残すとしても、恐らくは動態保存的な感じになる可能性が高いかと思いますが…。

今回の考察では、芝山鉄道にリースされている3540編成4両に関してもその対象に入れました。初代芝山車の3618編成よろしく廃車前にリース返却された場合は濃厚ですし、最後まで芝山リースでその生涯を終える可能性もあります。

 

現在の3540編成はご覧のように他の4両編成と共通運用である上に芝山鉄道区間の担当乗務員も京成の乗務員さんが担当している訳ですから、この1本を置換え対象から外すメリットが見当たりません。いや、ワンチャン「少し残しておく」のが同編成という可能性も否定はできませんが…。

 

 

2.3400形 8両×1編成

写真は別編成

次の置換え対象は3400形です。現在は3448編成の8両1編成が残存しています。元はと言えば令和2年・4年の脱線事故のせいといえばそこまでですし本来は新3200形で置換えることもなかった車両です。しかし、参考文献でもある鉄道ピクトリアル増刊号における(当時の)車両本部長である田中氏のご発言には3400形も新3200形での置換え対象とありましたので、4+4でしょうか、8両で代替する可能性が極めて高い状況です。

そんな3448編成もやはり一部を残しておきたいという話があるので、こちらも動態保存的な何かで残存する可能性自体はあります。6両に短縮するか、8両のままか…。3500形と違い既に他編成が全て廃車になっているので部品が足りるのかに関しては不明ですが。

 

余談ですが、3400形が初代AEの足回りを移植した改造車であることは皆さんもご存じかと思います。初代AE形の保存車であるAE61号車ももれなく足回りを3400形に移植していますから、保存車の足回りは純正ではありません。今どこにいるかというと3448編成3443号車として活躍中でして、もし3448編成が動態保存された場合はAE61号車は半ば永遠に本来の足回りが返ってこない…という状態が続くのです。

 

さて、ここまでで計48両の新3200形を製造する必要がありますねぇ!残り90両のうち48両ですから、あと42両製造した分で何を置換えるのかという話になります。

単純計算ですと42÷6=7で6両7編成ですが、果たしてどうなることでしょうか。

 

3.3600形 6両・4両それぞれ1編成 計10両

ここからの車両に関しては100%新3200形で代替する可能性があるとは言い切ることができません。

3668編成(6両時代)

次に置換え対象となりそうなのは3600形です。写真は異なりますが、現在6両と4両の計10両が残存しています。最後に竣工した3688編成6両はあの顔で平成元年製ですが、それでも経年40年近くなる車両です。またターボくんこと3668編成=現在は4両=も、制御装置こそVVVFですがGTO素子であり機器更新を行っていません。先日検査を通った際にもそのような動きはありませんでした。ただ一部機器が旧型車からの流用であることもあり、大人の事情でできなかったという可能性もあります。

 

まず、3600形とは何か…

3600形8両は平成29~令和2年にかけて置換えが進みましたが、経年車である上に一番の理由は先頭車の先頭の台車が付随台車で京急線に入線できず、運用上の制約が大きかったことも挙げられると考えております。

現に3600形8両がいた頃と令和7年の今の8両の運用を見比べると、いくらか柔軟になったように思えないこともないです。私が配車担当であれば、素人の意見ではありますが、特定の運用に就けない車両なんて目の上のたん瘤でしかありませんしね。

 

一方で、現存する3600形のうち先頭車がクハとなるのは6両に戻った3688編成のみとなっています。6両に京急線直通の運用はなく、4両の3668編成はそもそも4M0Tかつ6両時代から先頭がモハ、何なら牽引車として京急線に入線したこともありますので、もはや3600形の運用制限に拘る時代は過ぎ去ったといっても過言ではありません。

 

で、何が言いたいかと言いますと、3600形の置換えを急ぐ必要性は薄い可能性があるということです。当初3688編成を復刻塗装にしてファイヤーした令和2年の時点では一時期あからさまに運用入りを避けていた動きもありましたが、今となっては下手すりゃ2日連続で快速の運用も当たる等、もう普通に動いています。昨年に検査も通りましたしね。

この説を思い浮かべたのは先ほども言及した鉄道ピクトリアル臨時増刊号における鉄道本部長の田中氏へのインタビュー。新3200形の置換え対象に関して「主に3500形・3400形といった古い車両」とおっしゃっていたのです。「主に」から外れた中に3600形がいるだけだろうとは思いつつ、1編成しかいない3400形を名指ししたのに3600形に言及しないのは不自然です。

暗黙の了解だから触れなかったのか、足回りは3600形より余程古い3400形の置換えが京成社内でも急務とされているから3400形に言及されただけなのか、はたまた深い意味はないのか。

 

4両になってから全然ターボくん撮ってないよ~

現時点で現認できていないものの、3668編成は車内照明がLEDに変更されたという情報もあります。車内照明だけでの判断はできかねますが、もしかしたら車齢50年程度まで使う可能性も微レ存?

ですが、少数派の形式を動態保存ならまだしも営業用車両として残しておくのも効率がいいとは思えません。宗吾の匠の技術があればそんなの朝飯前という杞憂かもしれませんけど。一応ここでは一旦3600形の計10両も置換え対象ということにしておきましょう。

 

ここまでで計58両の淘汰をすると仮定します。先述の通り、令和7~9年で計90両導入予定の新3200形は単純計算ですと32両が余ります。6両5編成と余りが2両、8両3編成と6両1編成に余りが2両、なんか微妙ですね。仮に3600形10両の置換えを後回しにすると42両ですから、その線はやはりあるのかもしれません。同形式の置換えを後回しにする場合については後程改めて書きます。

 

 

4.元新京成8800形 京成直通非対応車(6両2編成・12両)

直通非対応の1編成・8806編成

例のインタビューでは直通に対応していない新京成の車両について、「一部まだ京成に乗入れできない既存の車両がありますので、京成だけではなく新京成の車両を含めた代替計画を作っていかなければなりません」というご発言もありました。

そのまま解釈すると直通非対応の車両は置換え対象と受け取れます。現在の元新京成・現松戸線車両のうち直通非対応の車両は8800形8806編成・8809編成の2編成、8900形(後述)および80000形です。といっても80000形は3100形と共通設計である上に本線の走行実績もありますので今回は除外します。

 

オマエ非対応だったよな?

8800形の大半はリニューアル工事と前後してそれまで直通に対応していなかった編成も気が付いたら千葉線に堂々と入ってくるようになっていました。見分けポイントは運番の表示器・急行灯の有無ですが、それはそうとして、新京成も京成松戸線になった以上は非対応車を残しておくのも非合理的です。一部報道では松戸線車両も新3200形で置換えるという話もありますから、8806編成・8809編成も置換え対象とみてよいのではないでしょうか。

なお新3200形を直接投入するのか、はたまた本線の車両を何かしらの形で玉突き導入するのかに関しては現時点で不明です。

この2編成を置換えるとした場合、必要となるのは6両2編成の12両が相当します。となると、残りの新3200形は20両。4両5編成で3296号車まで製造するとはいえ、現実的には6両3編成+余りの2両でしょうか。余りの2両、それも新車で車庫警備というのもアホらしいですよね。加えて新3200形はワンマン運転にも対応していますので、金町線を除いたワンマン運用の4両を6両にするぐらいの使い道はあるかもしれません。

 

5.8900形

京成への吸収合併から半年近くが経っても頑なにこの形式だけはジェントルピンクのまま、京成塗装もなければ復刻塗装もありません。そして少数派である上に頑なに京成直通にも対応しません。もし将来的に松戸線車両と京成生え抜き車両の共通運用を見込んでいる場合、残念ですがお荷物になってしまう形式なのは間違いありません。

機器更新はしている上に元は廃車になった8000形のVVVF装置の流用ですから、京成全体で見ればまだまだ使えそうな気がします。まだ車齢40年にも満たない車両ですから後々対応する可能性もありますが、だったらもう対応していてもおかしくありません。

 

sk-n838f.hatenablog.jp

京成カラーが2代目の塗装になるから敢えてリバイバルをしなかったという前向きな解釈もできますので、置換え対象という断定はしません。ですが使い勝手に鑑みるとなんか嫌な予感がする気もするのです。

仮に8900形も置換え対象となると、6両3編成が必要です。となると18両の新3200形が必要となります。ここで先述の余り2両を除けば新3200形の総製造予定数の96両とは概ね合致してきました。

8800形直通非対応車の項でも少し触れた通り、一部4両を6両に持ち替えてしまえば余剰車が発生することもありません。例えばですが千原線ワンマンを6両にしても物理的かつ現行なら新3200形で運用可能です。わざわざ毎日宗吾~津田沼を回送するよりは効率がいいかもしれませんから、単純計算ではこれで導入完了かもしれません。

 

ですが、それ以上に既存車の動きにも目を向けてみたいと思います。現在京成電鉄では3700形のうち3758編成以降の車両、言葉を返せば3708編成・3718編成・3728編成の初期車3編成を除いた車両に機器更新をしています。京成で機器更新というのが前例のなさそうな事例ですが、少なくとも10年程度は使うと思われます。

で、逆に機器更新をしない3編成は何なのか。少々不自然に思える動きに見えました。初期車といえども、3700形が10年程度に渡って製造されたと言えども、初期車だけを潰すのも今一つ合理的とは言いにくいのではないでしょうか。

一方、3448編成の代替として8両の新3200形が日常的に見られるようになることはほぼ確実です。限定運用を組むほど面倒なこともない(3600形の再来みたいなものですからね)ので、将来的には都営線京急線北総線への入線も見込んでいる可能性が高いです。その場合にもし最初から8両1編成しか存在しないのが不都合だとした場合、もう数本程度8両で動く新3200形がいても悪い話ではないはずです。

 

6.3700形初期車8両3編成24両も置換え対象?3600形・8900形との関係

という訳で、3700形の初期車8両も置換えたいのではないか?という仮説を立ててみました。ただし、1~5の項で書いて来た通りの置換えをすると96両を越してしまいます。3300番台も使うなら話は別ですが、恐らくは将来の新型車両に3300番台を残している可能性が高いです。

先述の通り計96両の中で3700形初期車を置換え対象に含んでいると仮定した場合、先ほどもチラッと触れた3600形残存説および8900形が絡んでくるのではないかというような考え方もあるかもしれません。

仮に3600形10両が残存し、また後述の8900形分の18両を3700形分に回すと仮定した場合、計28両分の枠を確保できます。3700形初期車は8両3編成24両ですから、余った4両はワンマン増発要員か予備車か、はたまた一部の置換え=3668編成の置換えに回すのも悪くはなさそうです。もしくは運用の見直しで1運用を6両→4両に持ち帰るのであれば、3688編成を引退させることもできない話ではないかもしれません。

…もっとも、リバイバル塗装が先に引退するとなるといよいよ何のために…という話にはなってしまいますが。

 

して、8900形を出した理由です。先ほど私は8900形は3編成が存在すると書きました。また同形式は3700形と同世代かつ、京成乗入れ未対応である上にドア幅等の差異もあります。特に将来の運用共通化を見込んでいると仮定した場合、間違いなくお荷物になると書いた通りです。

で、ここからは予想に過ぎませんが、将来的な運用の共通化を見込んでいると仮定した場合の話ですが、3700形初期車を編成短縮の上で松戸線に転用、8900形を玉突きで置換えた上で機器更新は8900形から羅生門よろしく追剥ぎすればいいのでは…?という考えに至りました。

 

ただし、この場合の利点って将来的な運用の共通化ぐらいしかないんですよね。あとは先述の通り、新3200形の8両が1本しかいないというデメリット(デメリットかどうかは実際には知らんけど)が解消されるぐらいしかないと思います。

ですので、正直この3700形代替説に関しては私もこうなると思う!とは言い切れません。もしかしたらこうなるんじゃない?程度のオタクの戯言としてお読みいただければ幸いです。ただ私個人としては全く有り得ない話ではないとも考えております。追剥ぎした8900形の制御機器の寿命が訪れる頃には3700形初期車も経年40年を超えることでしょうから、繋ぎ役として見る分には適任のようにも思えます。

 

 

終わりに

以上、既出の情報と私の妄想を元に新3200形による置換え対象について考察してみました。3600形・3700形・8900形に関しては正直読めませんので、推測の域を出ないことを改めて書いておきます。

個人的な感想に過ぎませんが、新3200形は乗っても撮っても楽しい最高の車両ですので、日常的に飽きるぐらい見られるようになるのが楽しみです。もっとも3500形よろしく50年使う場合、引退の頃の私の年に関しては考えたくありませんが。

あくまでも内通者なんていない情弱なオタクの推測に過ぎませんが、既存形式の記録も併せて日常の記録を大切にしていきたいところです。

 

余談 来年度以降、一気に導入されるのでは?

さて、D2プランは主に令和9(2027)年度までの計画についてまとめたものとなっています。その間に計90両、うち12両は今年度=令和7(2025)年度として、残り78両は来年度・再来年度の導入です。同プランのPDFを見ると新3200形も結構ないいお値段の車両ですから、京成さんもかなり気合を入れたイケイケの計画を組んでいると思われます。

平成30年度は3000形が6両と8両の2編成ずつ、28両が導入された

単純計算だと78を2で割って39なので何とも言えませんが、D2プラン期間内の導入であることといわゆるアフターコロナ()のスカイライナー需要に因る増収等々に鑑みた場合、これまでにない勢い(3000形初期車はそれぐらいだったのかもだけど)で新3200形が増殖する可能性もあります。新京成分の新車予算・新車も含んでの数とはいえ、これも私の推測の域を出ませんが、来年度以降は新3200形を見かける頻度が一気に増えそうです。

 

参考文献

京成電鉄中期経営計画D2プラン(https://www.keisei.co.jp/keisei/ir/library/dl/presentation/2025_d2-plan.pdf )令和7年7月30日閲覧

鉄道ピクトリアル臨時増刊号Oct.2024 No.1030(令和6年10月10日発行)令和7年8月3日閲覧