前回の検査出場から先月末で4年が経ち、また新3200形6両(3204~3201+3206-05)編成のデビューを控えて動向が心配されていた3600形最後の6両編成となった3688編成ですが、8月になっても元気に活躍中です。
本題

こちらは中旬の撮影。特にこれといったアレもなく、引き続き元気に運用されています。また、快速が絡む運用にもこれまで通り充当されているのを確認しています(じゃあ撮ってよ)。
今後の妄想を断片的な情報からやってみようのコーナー
さて、この3688編成は7月末で「もう見れないでつよ」となるかと思われていましたが、今でも普通に動いているのはご覧の通りでした。それでは、今後の動向について他編成の動向も参考にみていきたいと思います。
なお3688編成が引退する場合、今までの慣例に鑑みると京成電鉄はラストラン等を企画することでしょう。無論いつかのメトロのように悪質なファン層(ああいうのはファンじゃないけど)によるトラブルを警戒して、サイレント引退という可能性もありますが。
(1)これまでの3600形廃車の慣例

3688編成は平成初期の編成組換えの際に8両化され、これは他の3600形も一緒でした。新型車両の導入に伴い3600形が数を減らしてきたのは皆さまもご存じかと思いますが、この動きには大きく2通りのものがありました。なお本記事においては基本的にターボくんこと3668編成の動きは省略いたします。
1つは3688編成や写真の3638編成、3648編成のように6両化されたグループ。もう1つは3618編成、3658編成、3678編成のように8両のままその使命を終えたグループ。3688編成は言わずもがな前者ですが、同様に6両化された3648編成や3638編成は6両としての使命は早々に終えて廃車となっています。

3648編成は編成短縮の後に3000形導入で、3638編成も編成短縮の後に3150形導入の玉突きという形で廃車になっていました。両編成共に6両としての活躍期間はそこまで長いものでもなく、1年もなかったと記憶しています。
一方で3688編成は令和2年7月にいったん8両としての運用を終えた後に6両+ファイヤーオレンジ塗装になって今に至りますが、当初はそこまで運用の機会が多い車両でもなかったのは記憶に新しい方も多いかと思います。
(2)3688編成の今

現在の3688編成がこうして検査を通さずに動いているのは、走行距離だけに鑑みた場合はまだまだ車検を通さず使えるからなのではないか?というのが私の予想です。その一方で、当初は予備車の意味合いも兼ねていたであろう同編成もその後の車両事故や車y労計画の流転等で計画が二転三転した結果、SR無線を付けてまで生き残って今に至っています。
(3)新3200形導入と車両更新

今年度中にデビューすると思われる新3200形の主な置換え対象についてもう一度考えてみると、4両を基準に6両・8両でも運用が可能な組成に鑑みると筆頭候補は言わずもがな3500形更新車でしょう(というか、今置換えないでいつ置換えるの。今でしょ)。新3200形は各報道等で来年・令和7年冬=恐らく今年度・令和6年度のデビューを見込んでいると思われます。その一方で、恐らくは予想以上に残ってしまっている3688編成(と3448編成)の置換えも京成電鉄側としては考えているはずです。
何よりも、4両編成を基準として設計されている新3200形をいきなり6両で製造したということは、まもなく車検期限を迎える3688編成から置換えたいと考えているのではないかと思わざるを得ません。予備車の意味合いや6両での試験データが欲しいだけという可能性もありますけどね。
(4)新3200形の置換え対象について、鉄道ピクトリアル臨時増刊号より。
しかし、ここで興味深い情報が入りました。
令和6年8月発売の「鉄道ピクトリアル臨時増刊号 【特集】京成電鉄」において、京成電鉄の社員の方々の書かれた記事や対談記事が沢山収録されています。その中で車両本部長の田中氏が新3200形に言及された記事がありましたので、一部抜粋させていただきます。
「(新3200形導入の話題に際し、長く使った車両の中で置換えていくのは何かという旨の問いに対し)3500、3400形ですが、それらを順次廃車にしていきます。ただ…」という旨の返答がありました。あれ、3600形もまだ2編成いますよね?
何故ここで3600形への言及がなかったのかは正直不明なところです。3688編成も経年35年近くなる車両ですし、ターボくんこと3668編成もインバーター制御の車両とはいえ一部機器は赤電からの流用で、共に決して新しい車両ではありません。8両の3600形には運用上の制約こそありましたが、それだけを理由に廃車を急いだというのもなんか不自然です(とはいえ、3500形の組成や更新工事にかかった費用等に鑑みれば、使い勝手の悪い3600形から潰した方が楽なのは事実でしょう)。
考えられる可能性としては、既に3600形の廃車計画が決定しているからなのか、ただ単に「主な」置換え対象として両形式に言及されたのか、もしくは経年劣化の著しい両形式(3500形は車体更新こそしていても最古で50年以上使っていますし、3400形も足回りはほぼ同年代の設計です)を先に置換えたいのか。ここは購入初日にとても引っかかりました。

また先ほど8両の3600形の運用制約ということをチラッと書きましたが、逆に他社局線への直通が絡まない6両と4両の3600形2編成は運用上の足かせという訳でもなく、登場時からこれといった更新やリフレッシュ工事等は施行していないながらも、まだまだ当面使っても特段困ったことはない、という判断が下されているのであれば、もしかしたら3600形は当面残るのかもしれません。

まあ、だったら何で4年前にリバイバル塗装にしたんだっていう話になりますよね(当時こそ、あと数年で廃車にしようと思っていたのでしょうけれど)。
というのも、例えば直近であれば3300形のリバイバル塗装なんかが挙げられますが、基本的にリバイバル塗装は引退前の京成さんなりのアレだと思っています(個人の見解です)。
(5)3500形更新車も(編成によっては)そろそろやばくね?

ところで、新3200形の置換え対象のメインが3500形であることは書くまでもないことです。デビューが今年度冬と仮定した場合、(3688編成以外にも)ちょうどその頃に検査が切れるであろう編成を挙げると
・3504編成(6両)。こちらの前回出場は令和2年11月。
・3544編成(4両)。こちらryは令和3年2月。
このどちらかも怪しいのではないかと考えます。特に3504編成の中間2両を除く4両は御年50歳を超えていますので、この編成をギリギリまで使い倒して廃車・中間2両は予備車というのが現実的にも思えます。その場合はもう一度3688編成の検査を通し、またしばらく使うといったかたちでしょうか。
一方で新3200形が3504編成の車検切れに間に合わない場合は3504編成を継続使用、3544編成の置換えに回る可能性もあります。新3200形の初回製造が6両だっただけで、別にデビューは4両ですという可能性も否定はできません(ないと思うけど)。
…って書いてみたけど、やっぱり3688編成を継続使用するメリットがあるかと言われたら微妙なんですよね。3500形よりは新しいですし、車体構造に鑑みたらそこまでの劣化でもないであろうとはいえ。車内にLCDどころかスクロール式のLED案内表示器すらないのは3500形も同様ですが、まあ自動放送(自動かどうかはさておき)があるからまあいいんでしょうか。
ただ客寄せパンダ(まさに京成パンダ)としての集客力は抜群でしょうし、既に8月になってから3688編成狙いと思われるのを見る機会も増えました(笑)。また、一時期のようなスカイアクセス線経由のツアーは難しいでしょうが、それでも各種ツアー等の団体列車としての有効活用もできないことはないでしょう。同じく人気の3448編成と同様にリアル京成パンダとしての使い道があるのであれば、車検を通して使うという判断が下されてもおかしい話ではなさそうです。
終わりに

さて、結論です。
個人的には3688編成はそろそろ危ないのか、はたまた継続使用を見込んでいるのかは現時点では全く読めません。特に、先ほどの京成電鉄鉄道本部長のお話において、置換え対象として3600形への言及がなかったのは不自然です。個人的にはこれ以上使うメリットがそこまであるかは不明ですが。
一方で、本来は計画していなかったであろうSR無線装置まで付けた3688編成ですが、計画変更の上で当面の継続使用という方向に舵を切っている可能性もあります。3500形の方が車体構造的にも老朽化は進んでいるでしょうし、そこに鑑みると8連とは違って特に運用上の制約がある訳でもない3688編成をもうしばらく使うという判断が下されたのかもしれません。
この記事ではあくまでも妄想という形で今後をダラダラと考えてみましたが、やはり京成の車両計画は難しいものがあるなと思いました。まあ、後悔のないように記録をしていく必要があるのは事実ですが、願わくはもう少し使ってほしいなあなんて思っています。
余談。3400形と3500形を残す可能性がある?

余談ですが、先ほどの車両本部長・田中氏の発言の中には「逆に少し残しておこうという考えもある」「3400形1本と3500形42両の廃車計画をどのようにしていくか検討中」といったものもありました。
「逆に少し残しておこう」というのがどのような残し方なのかは不明です(とはいえ、1編成しかいない3400形を残すというのでは廃車計画には入らないはずですよね)が、この辺にもまた期待しておきたいところです。東武鉄道8000系8111Fのように動態保存なんてことになったら、それもそれで面白いと思います。
もっとも、参考にさせていただいた部分以外でも、今回の鉄道ピクトリアル臨時増刊号は京成ファンにはそりゃもうたまらないグへへな本になっています。マジで買ってよかった。ご興味のある方はお近くの書店に高速進行してくださいな。
参考文献
「鉄道ピクトリアル臨時増刊号 【特集】京成電鉄」 18頁~「対談:京成電鉄の鉄道事業を語る」(田中亜夫・今城光英両氏)
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3688編成の出場試運転の記事です。当時は甲府に住んでいましたが、よくまあ甲府から撮りに行ったなあ…と懐かしい気持ちになっております。この時はまさか4年以上経っても生き残るなんて思ってもみなかったものです。
先月末に出した3688編成8両時代の写真。3500形もいます。アラサーの私からしたら、やはり3688編成はじめ3600形は赤と青の塗装がいちばんしっくり来るなあなんて思いながら書いておりました。
ファイヤーになってからの振返りも。これはこれで楽しませていただきました。今後も線路上で沢山見て撮って乗れることを切に願います。
そして3688編成ほど注目が集まっていない印象の3500形についても。その割には一時的にアクセス数は伸びたんですけどね(笑)。